日髙本店 南九州最大級の高級腕時計・ジュエリー正規販売店

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ブランパンの中にある永遠


フィフティ ファゾムスについて


1953 年に発表されたフィフティ ファゾムスは、初の本格的ダイバーズウォッチです。水中探索というニーズを満たすためにダイバーによって開発されたこのウォッチは、プロフェッショナルな時間計測ツールとして世界中のダイビング先駆者や潜水戦闘エリート部隊に選ばれました。防水性、堅牢なリューズ機構、自動巻きムーブメント、夜光塗料が塗布されたコントラストの美しいダークな文字盤、ロック機 能付き回転ベゼル、耐磁性などを備えるフィフティ ファゾムスは、エリートダイバーの頼れるパートナーです。


フィフティ ファゾムスは、こうした主要な特徴からダイバーズウォッチの原型としての地位を確立し、今日に至るまで、時計業界全体においてダイバーズウォッチの属性を定義する存在となっています。



過去に思いを馳せつつ、未来を見据える現代のフィフティ ファゾムスには、堅牢性と信頼性に定評のある最新のムーブメントが搭載されています。これらのモデルには、ダイビングの分野におけるブランパンの長年にわたる経験やリスク、必要性から生まれた数々のイノベーションが採用されています。



フィフティ ファゾムスは、スキューバダイビングの発展と海洋世界の発見においてきわめて重要な役割を果たしてきました。こうしてブランパンは、フィフティ ファゾムスによって海洋に関わるコミュニティと緊密な関係を築くことに成功し、それは70年以上にわたって絶えることなく強い絆を築き続けています。フィフティ ファゾムスは、ブランパンが海洋保護に取り組むきっかけとなったモデルであり、その活動は「ブランパン オーシャン コミットメント」として知られています。




オーシャンコミットメントの一環で、ブランパンは、ローランバジェスタのゴンベッサ探検隊、ナショナルジオグラフィック協会の原始海探検隊(2011年から2016年)、オセアナのスコーピオンリーフプロジェクトなど、複数の探検隊に大きく貢献してきました。




ゴンベッサ探検

Laurent Ballesta


ローラン・バレスタ氏はフランスの海洋科学者であり、著名な水中写真家です。最新の潜水機器を使用するパイオニアでもあり、水中の野生生物を撮影した13冊の写真集を世に送り出しています。アンドロメダ・オセアノロジーの共同設立者として、バレスタ氏は「ゴンベッサ」プロジェクトのミッションをはじめ、10年に及ぶ大規模探査を率いてきました。ブランパンはブランパン オーシャン コミットメントの一環として、「ゴンベッサ」プロジェクトを2012年の開始当初よりサポートしています。ブランパンの支援を得てバレスタ氏は才能を発揮し、これまで誰も到達できなかった知られざる海中の生態系を解き明かし、人々の理解を促進しました。「ゴンベッサ」プロジェクトでは、これまでに6つの大規模探査が行われました。



プロジェクトアラクラン探検

Oceana


ブランパンは2020年10月、海洋保全を専門とする世界最大規模の国際組織であるOceanaと、独占ウォッチパートナーとして手を組むことを発表しました。このパートナーシップの一環として両者が に開始するのが、メキシコ湾随一の豊かな海洋環境を擁する2つの海域を対象とした「プロジェクト アラクラネス(Project Alacranes)」調査旅行です。この探査では、15日間にわたってバホス デル ノルテと呼ばれるエリアを含むアレチフェ アラクラネス国立公園(英語でスコーピオンリーフ)を巡り、生物多様性の健全性を記録するとともに、陸地から離れているために人間の活動の影響をほとんど受けていないそのサンゴ礁の秘密を探ります。









フィフティ ファゾムス オートマティックに 加わった新しい仲間



1953 年に誕生したフィフティ ファゾムスは、時計製造の歴史に転機をもたらしました。初の本格的ダイバーズウォッチであるこのモデルは、このタイプの時計のベースとなる技術的、審美的な規範を確立。その堅牢さ、防水性、安全な回転ベゼルシステム、耐磁性、極めて高い視認性は、すべてが潜水のために特別に設計されたもので、当時の業界全体で採用され、現在もなお受け継がれています。フィフティ ファゾムスは 2003 年、マーク A. ハイエック社長兼 CEO によって生まれ変わり、21 世紀に第二の人生を歩むことになりました。



情熱を持ったダイビング愛好家である彼の試みが実を結び、2007 年には 45 mm 径のフィフティ ファゾムス オートマティックを発表、私たちの記憶に残る年となりました。特別に開発された新キャリバー 1315 を搭載したこのモデルは、新しい世代のフィフティ ファゾムスの第一号として誕生。


このムーブメントは、2023 年にオリジナルモデル誕生の 70 周年を記念した 初のタイムピース(限定モデル)で、42 mm 径ケースの「フィフティ ファゾムス 7 0 周年記念モデル Act 1」にも搭載されました。時計愛好家たちにとって垂涎の的であるキャリバー 1315 は、堅牢で高精度の自動巻きムーブメントであり、3 つの香箱 による 5 日間の安定したパワーリザーブを誇ります。今年、ブランパンの現行コレ クションに 42 mm 径の新作フィフティ ファゾムス オートマティックが加わること は、時計愛好家の方々にとって朗報となるものです。





キャリバー 1315


比類なきクロノメーター性能を誇るこのムーブメントは、設計から製造、組み立て、調整までをすべて自社内で行っています。また、ストップセコンド機能を搭載しているため、極めて精度の高い時刻合わせが可能です。


高級時計製造の伝統に則って装飾が施されたキャリバーは、同じく装飾と、NAC(プラチナ合金)コーティングが 施された 18K レッドゴールド製のローターを備えており、そのデザインは 1953 年 のオリジナルモデルのローターにヒントを得ています。






Fifty Fathoms Automatique

5010 36B40 O52B

5,247,000 円

Caliber 1315/ 自動巻

パワーリザーブ 120時間

ケース径42.3 mm

ケース素材 K18レッドゴールド

30気圧防水

Fifty Fathoms Automatique

5010 12B30 98S

2,992,000 円

Caliber 1315/ 自動巻

パワーリザーブ 120時間

ケース径42.3 mm

ケース・ブレス素材 チタン

30気圧防水



スイス時計業界で最古の歴史を持つブランパンは、ヴィルレの地にて時計師ジャン=ジャック・ブランパンが興した時計工房が起源。彼の遺した懐中時計が、ブランドの永い歴史の証人として、今もアーカイブさらえている。その後、孫の代には時計の脱進機を新たに設計し超薄型構造を開発。その息子の代には、「時計製造所エミール・ブランパン」の社名で、ヴィルレ最大の時計マニュファクチュールを建設するなど、200年近く創業者一族へと継承されていく。



転換期は1932年。創業者一族のフレデリック=エミール・ブランパンがこの世をさり、彼の同僚であったベティ・フィスターがブランパンCEOに就任して以降。特に1950年より彼女の甥のジャン=ジャック・フィスターが会社の経営に関わると、技術集団として培ってきたノウハウを投入した世界初の現代的なダイバーズウォッチ「フィフティファゾムス」の制作を開始。1953年にこれを完成させると、スポーツウォッチの分野でも一目置かれる存在となる。



経営面ではオメガやティソ、レマニアを傘下に持つSSIHと1961年に合併。自社製品の開発と並行して、グループのムーブメントの製造拠点に。その後、1982年にはムーブメント製造会社のフレデリック・ピゲがブランパンを買収するも翌年にはスピンオフ。経営の要職を担う人物として、ジャン=クロード・ビバーが招聘された。彼は、腕時計の主流がクォーツ式に置き換わった時代にあって「機械式時計だけをつくり続ける」ことを宣言。スイス機械式時計の中でも最高峰とされる複雑機構の数々を意欲的に開発。1980年代に6種類の機構のノウハウを確立すると、1991年に、これら「シックス・マスターピース」の集大成となる”全部入り”「1735」の発表によって世界を驚嘆させたのである。


1992年よりSMH(現スウォッチ・グループ)に加わると「レマン」「ヴィルレ」「ル・ブラッシュ」といった地名に由来する製品を積極展開。


2007年からは現行に通じる「フィフティファゾムス」が本格性能を持つラグジュアリーダイバーズとして再スタートを切る一方、翌年には新たな複雑機構「カルーセル」を披露する。これ質実ともに最高峰の名に相応しいモデルの発表により、改めてブランドの優れた技術力を広く世界に知らしめたのである。



1、1735


6つの複雑機構を1本に集約した脅威の技術力


1983年、ブランパンはクオーツショックの最中に、スイスの伝統的な高級時計製造に特化することを表明。同年代のうちに「トゥールビヨン」「永久カレンダー」「スプリットセコンド・クロノグラフ」「ミニッツリピーター」「ムーンフェイズ」「ウルトラスリム」という、「シックス・マスターピース」のコレクションを展開した。そして1991年にはそれら全てを搭載したグランド・コンプリケーション「1735」を発表。当時でも1億円に迫る価格と合わせて話題に。


2、ブランパンマニュファクチュール


数々のマスターピースを創り出す重要拠点


現在はブランパン・マニュファクチュールとなったフレデリック・ピゲは、1859年にルイ・エリゼ・ピゲがル・ブラッシュに開いた複雑ムーブメント専門のアトリエを出発点とする。さまざまなブランドにムーブメントを供給していた名門として知られ、1980年代のブランパンの躍進にも貢献。2010年の完全統合に至る。創業時よりジュウ渓谷のル・ブラッシュを拠点とし、1世紀以上も「ファーム」と呼ばれる工房で創作活動を継続。現在はメティエダールのアトリエとなっており、時計開発に関しては700名以上の人数が従事するル・サンティエのアトリエが担っている。


3、ダイバーズウォッチ


海の世界に腕時計の新たな活路を見出す


現代ダイバーズウォッチの祖とされるブランパンの「フィフティ ファゾムス」。1953年に誕生したこの歴史的名作は、ダイバーのキャリアも持っていたジャン=ジャック・フィスターと、フランス海軍特殊潜水部隊の装備品を探していたロベール”ボブ”マルビエ大尉との邂逅が契機となった。コントラストが高く判読性に侵れた文字盤と、泡水経過時間が測れる回転ベゼルの装備、そして約100mの防水性能という性能は高く評価され、アメリカ海軍にも制式採用されたほど。また海洋学者ジャック=イヴ・クストーのドキュメンタリー映画「沈黙の世界」で使用されたことでも話題を呼んだ。



4、ブランパン・オーシャンコミットメント


海洋保全に火かわす活動のすべてを一つの名のもとに


ブランパンはフィフティ ファゾムスの完成以後、70年にわたって海洋関連のコミュニティと深く関わってきた。そのような世界の海を探検する人々や、保全活動を行う団体と築いてきた関係をより強固にするべく、2013年より関辿する取り組みを 「プランバン オーシャン コミットメント」として統合。調査探検「ゴンペッサ」 プロジェクトや、50名の水中写真家とのコラボレーション、その他、多くの海洋保全、保護、再生の取り組みを支援している。美しい海を次世代に残すべ活動を続けるブランパンの活動は、自社が実践している時計製造の伝統の継承にも通じていると言えるだろう。



5、メティエダール


長い歴史で培ってきた時計製造の芸術的アプローチ


時計製造の伝統はムーブメントの開発だけではなく、ケースや文字盤の構成パーツにも息づいている。スイス時計界が蓄和してきた装飾技法を受け継ぐのが、ブランパンのアトリエである。基本的にはオーダーメイドの部門ながら、ブランパンの感性を象徴するショービースとして以前のパーゼルワールドほか新作発表の場で披霞されることもある。エングレーピングやエナメルペインティングなど誰もが知る技法のみならす、ダマスキネ技法や備長炭文字盤など、新たな試みにも果敢に挑み、他社とは一線を画す優美な手仕事の世界を披露している。