新しい視点でスポーツ観戦を楽しむ
時計の目的と発展は「読む・計る・記録する」を基本とし、
道具として進化してきました。
しかし、近年ではデジタル化が進み、
これら目的はスマートフォンを代表するものへと置き換わり、
時計の目的はファッションの一部としてやエモーショナルなもの、
世代を超えて受け継いでいく数少ないアイテムのひとつとしてとシフトしているようです。
2021年の今年は、アメリカで大活躍している大谷選手や
1年遅れでの開催となっているオリンピックにより
テレビやWeb上で彼ら選手の活躍を見る機会が多くあり、
今までにない技術が導入されていることに気づかされます。
先ずは、メジャーリーグで導入されている
動作解析システムの「スタットキャスト」と言われるもの。
このシステムで代表されるものが打者の打球速度。
今までの評価は数値化された打率・ホームラン数・打点・ヒット数などでしたが、
新たに打球のスピードや飛距離が加わることによって
より選手の凄みが画面を通しても伝わるようになってきました。
また今回のオリンピックからオメガが開発し導入されたとの事ですが、
「モーションセンサーとポジショニングシステム」と言われるものが
画面を通して伝わるようになっています。
オリンピックが開幕し半分を消化していますが、競泳などでは
選手の泳ぐスピードが画面上に加わっていることに気付かれているかと思います。
陸上などでもこれら技術を目にすることでしょう。
人類最速を決める競技として代表される陸上100M競技。
これら計測機器の技術革新により、近い未来には人類最速を決める競技や
人類最速そのものの定義も変わってくるのかもしれません。
色んな考え方がある中で行われている今回のオリンピック。
現地での臨場感ある楽しみ方は叶いませんが、
今までとは違う選手や競技の楽しみ方をされてみては如何でしょうか?
本日のひと:日髙 晃一(日髙本店 本社)