10時10分
10時10分といえば、私たちの世代では
自動車教習所で教わるハンドルの持ち方をすぐに思い浮かべます。
海外ではどうかというと、速度無制限のアウトバーンのあるドイツは、
8時20分の位置で親指は軽くそえる程度だそうです。
アメリカでは州によって異なるかもしれませんが、
教習所でも8時20分と教わるそうです。
さて、ここからは時計についての10時10分になります。
時計のウェブ上の写真や時計のリーフレットの写真では
ほぼ10時10分になっています。
それはなぜか、ちょっと調べてみました。
まず、多くの時計が12時位置にブランドのロゴがあります。
11時10分とか12時ちょうどだと、時針や分針がロゴにかぶるので、
そうならないように10時10分のところまで針の角度を広げてあります。
また時計の外観とマッチするように、針もこだわりをもって作られています。
こだわりをもった針のすべてを見せるために、
針が重ならないように敢えてもってきています。
そして見た目の美しさです。
ブランドロゴ、針のデザイン、
10時10分の位置に針をもってくると
「Vの字」に見立ててきれいなのが理由です。
実際に日本のメーカーの時計の写真を見てみると
セイコー 10時10分42秒
シチズン 10時 9分35秒
カシオ 10時 8分36秒
となっています。
それでは、海外の時計はどのようになってるでしょうか。
オメガ 10時8分37秒
ブレゲ 10時7分30秒
シャネル 10時8分38秒
車のハンドルの持ち方が8時20分のドイツの時計はどうなっているでしょう。
グラスヒュッテオリジナル 10時7分~10分
A.ランゲ&ゾーネ 1時50分33秒~34秒位
A.ランゲ&ゾーネは1時50分の短針と長針が入れ替わると
ちょうど10時10分になります。
同じ「Vの字」です。
車のハンドルの持ち方は違っても時計の表示はおおまかに共通です。
10時10分は時計を美しく魅せる
世界共通のポジショニングなのですね。
腕時計以外ではどうでしょうか?
掛時計、置時計は?
またデジタル時計の表示は?
また日付はどのように決められているのでしょうか?
それぞれ調べてみるのも面白いと思います。
新しい発見があるかもしれません。
本日のひと:行實(日髙本店プロショップ 勤務)
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