ブレゲ「トラディション」①起源
おはようございます。
今日は久しぶりに時計の話を綴っていきたいと思います。
日髙本店プロショップで取り扱いをしています、高級ブランドの“ブレゲ”の
コレクションの中から「トラディション」をピックアップしていきます。
上の写真のもととなった時計がシンプルを極める傑作
スースクリプション(1796年)でした。
中央の大きな香箱と、その両側に左右対称に配された輪列を特徴とする
スースクリプションは一本針が時間と分の両方を表示します。
簡素であると同時に驚くほど先進的で、今でも人目を惹くデザインです。
ブレゲは新設計したスースプリクションを
「特徴はシンプルさと、たとえ落下しても脱進機が深刻な事態に
陥らないようにする珠の部品配列にあります。
輪列、脱進機、調速機そして寒暖の補正機構は、
目に見える状態で配置されている為、注意深く見れば一目で(中略)
その調和のとれた仕上がりと諸機能の信頼性を理解できるでしょう」
と記しています。
又、スースクリプション ウォッチと並行してブレゲは偽造品への対応にも取り組みます。
18世紀終わりころからブレゲは偽造品に悩まされていました。
1809年10月6日付のフランス紙にH.レイモンの記事を読むと
「彼の名前で流通した時計の量は驚くほどにあるが、
彼が実際に作ったのは1000に1つだけである」と書かれています。
熟練の時計職人の作品であることを証明するためのシークレットサインを
パンタグラフを使用してマークを施すようにしました。
今も昔も偽物対策が必要だったのですね。
次回にも続きます。
本日のひと:プロショップの憂鬱な魚釣り師 砂田(日髙本店プロショップ 勤務)
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