時計のくもり
最近は雨も多く、ジメジメした日が続いていますね。
今の季節で気をつけておきたいのが、湿気です。
時計を通して、年中言われることがあります。
時計に水が入っている、時計が曇るなど、
ガラスの表面に水滴や曇りが生じて言われることがあります。
時計に水が入っているように見えて、
実際にはガラスの表面だけが濡れている事も良くあります。
そこで考えるのは、時計の中に湿気が混入している可能性です。
時計の中に湿気が入っていると、時計の中と外の温度差で結露を起こします。
防水時計なのに、普段は曇らないが腕に付けたら曇る、など。
湿気が混入している時計を付けると、体温の温かさで、
湿気は上へ上へとあがって行きます。
上がりきったところはガラスの内側です。
そこで水滴になり、水疱や曇りの症状を作ります。
お客様の時計にこのような症状が表れた場合の私の対処法として、
正しいか分かりませんが、最終目的は、時計に湿気が入っているのか確認し、
入っていたら取り除く事です。
私はまず、時計を防水試験機にかけます。
時計によって防水力も様々ですが、
防水力が低いほど湿気も入りやすいですよね。
時計に防水が効いていた後は、結露検査を行います。
機械を取り出してもう一度ふたを閉め、ドライヤーなどで熱々に時計を暖めます。
暖めた後に水滴を一滴ガラスの表面に落とすと、
湿気が入っていた場合ガラスの内側が曇ります。
時計の内部に湿気が混入しているのを確認したら、
しっかり乾燥すれば除去できます。
今から梅雨にも入っていくので、防水力の高くない時計や、
長らくメンテナンスをしていない時計は、出来るだけ気をつけてご使用ください。
本日のひと:寺名(日髙本店プロショップ 勤務)
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