大根やぐら
宮崎県民ならご存知の方も多いと思います。
「大根やぐら」についてご紹介させて頂きます。
宮崎県宮崎市の田野町、清武町、高岡町などを中心とする地域は、
日本でも有数の加工用(漬け物など)の干し大根の産地として知られる所。
例年12月になると「大根やぐら」と呼ばれる、竹で組まれた巨大な櫓に、
収穫後の大根が干される風景を見ることができます。
大根やぐらは、高さ6メートル、幅6メートルという巨大なもの。
長さ(奥行)は50メートルから大きなものだと100メートルにも及びます。
そんなやぐらに、畑の広さにして30アール分(6m×6m×50mの櫓の場合)の
沢山のダイコンが干されている様はまさに圧巻です。
人の手で丁寧にやぐらにかけて干していきます。
やぐらにかけられた大根は、地元で「わにつかおろし」と呼ぶ
北西から吹く乾いた冬の風によって良い具合に干されていきます。
干し上がりまでにかかる時間は約10日~14日ほど。
これだけの数を干して、干し上がったものを今度は取り込んで、
という手間だけではなく、「雨にぬれるとカビが生える」
「零度以下になって大根が凍ってしまうと品質が落ちる」という理由で
雨や寒さ対策も欠かせない、実に手間ひまかかる作業です。
また、零度以下になると自宅のアラームが鳴るように設定しており、
アラームが鳴ると畑に行き何台ものストーブを付け温かくしています。
高さ約6mにもなる大根やぐらが建ち並ぶ風景は田野町の冬時季の風物詩。
圧倒されるほどのやぐらを、カラフルにライトアップしたものがこちらになります。
やぐらの中からの光景はより幻想的でした。
1月15日(日) までライトアップされていたようです。
例年通りであれば、また今年の12月中旬くらいにライトアップが始まると思います。
ドライブがてらに見に行ってみてはいかがでしょう。
場所は田野運動公園付近になります。
なお、こうして干し上がった大根は、
たくあん(たくあん漬け)に加工され、全国に出荷されています。
「丹精込めて育てられた大根が、手間暇かけて干され、たくあん漬けになって食卓に上る。」
作られる工程を知ると(一部ではありますが)、美味しさも増す気がします。
※本日1月25日は水曜日のため定休日となります。
店舗は営業しておりませんのでご注意ください。