お客様から教わったこと
入社後、間もない時でした。
お客様にそっと教えていただいたことがあります。
海外生活が長かったその方は、とても陽気に、
異国での生活や音楽についてお話しくださいました。
まだ何もわからない当時の私はお話についていくのがやっとでしたが、
それでも知らない事をたくさん私に教えてくださるそのお客様との時間は
とてもワクワクするものでした。
そんなある時、お客様がふとベビーパールのネックレスを着けている私を
褒めてくださいました。
「品がいいわね。あなたのような若い方が真珠を着けていると。
それに大きすぎることもなく、いやらしさもない。
それなら私のような年上から見ても、嫌みがないわ。」
そして、続けられました。
「ジュエリーを着けるということは、お化粧をすることと一緒。
今から会う相手に“あなたのためにお仕度してきました”という礼儀なの。
だから何も身に着けないのは、すっぴんで相手に会いに行くのと同じことよ。」
「でも、お会いする相手への配慮を忘れてはだめよ。
自分を前面に出すジュエリーは、時には失礼になってしまうから。
だから今日のあなたのその真珠は素敵ね、とお褒めしたのよ♪」
正直、ドキッ!!としました。
「何も考えず着けてきちゃった…」
それが正直なところ。
もちろん20代前半の私は、初めて買ったダイヤモンドのペンダントか、
その真珠のネックレスぐらいしか持っておらず、
ましてや、仕事の時以外で身に着けることはありませんでした。
でもそのお話を聞いてから、
ジュエリーを着けることへの考え方が少し変わったのです。
ベビーパールのロングネックレス(スタッフ私物)
『身に着ける・着飾ることは相手への礼儀』
そう教えていただいたことで、会う相手のことやTPO、
今まで気にもしなかった“自分がどう見られているか”を
少しだけ気にして、装うようになりました。
今思うとあの時少し、
大人の女性として1段、階段を上ったような気がします。
今では「ジュエリーなんか着けなくてよくない?」などの
若い方からの率直な意見を耳にするときに、
「あぁ~私も以前はそう思っていたのよ!でもね…」と、
このお客様から教えていただいたお話をしみじみと語る日々です。
ちなみにそのお客様へ当時の感謝を伝えた際には、
「そんなこと私言ったかしら~♫」
…忘れてらっしゃいました。笑
いいんです!!私にはとーーーっても有難いお話だったのですから。
今日はそんな、私がお客様から教わった大切なこと事~エピソード1~のお話でした。
To be continued…?
どんなシチュエーションでも活躍するのがパールのネックレス
ネックレス・イヤリングセット 132,000~
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