高精度ほど価値の証
おはようございます。
今日は伝説のクロノグラフを紹介したいと思います。
一般的に533.3として知られたブレゲの手巻きクロノグラフムーブメント、
キャリバー2320の起源は1940年代まで遡ります。
当初CH27と呼ばれていたこのキャリバーは、ジュウ渓谷で活動していた
レマニアの一流ムーブメント設計士、アルベール・ピゲによって考案されたものでした。
当時CH27は、装飾や仕上げもない状態で販売されていましたが、
その信頼度と性能により評判は瞬く間に広がりました。
クロノグラフムーブメントを一から開発するには、非常に長い時間と労力が必要とされます。
最高級の時計製造を行う時計メーカーが精巧なクロノグラフを発表しようとする時、
まず決断をしなければならないことがあります。
完全に仕上げられ、完璧な機能を発揮するCH27を採用するのか、もしくは、
そのパフォーマンスに劣らないムーブメントを自身で開発するという恐れ多い挑戦に挑むのか…。
答えは明確なものでした。
CH27は精巧な仕上げの施されたバージョンへと進化し、2310と名前を変え、
数十年にわたってスイスの一流ブランドがその最高級のクロノグラフに採用するムーブメントとして
広く認められるようになりました。一言でいうなら、時計界の最高水準の証となったのです。
このムーブメントは毎時18,000回という振動数でしたが、その後振動数は上がり、
毎時21,600回、つまり3ヘルツとなることで、ムーブメントの精度はさらに高まりました。
ブレゲは新しい発明だけでなく、優れた機構をブラッシュアップして採用する感覚も、
高精度の為ならば必要としているのです。
このムーブメントを搭載したモデル。
G5247BR299V6
キャリバー533.3 手巻きクロノグラフ機構、6振動
手書きのアラビア数字、瀧メーター表示、シークレットサイン、
サファイアクリスタルケースバック、30m防水、パワーリザーブ48時間
K18PGケース、ケース径39㎜
¥6,262,000(税込み)