魔改造の夜
車やバイクなどが好きな方はカスタムされた経験があるでしょうし、
靴ひもの色を変えてオシャレのワンポイントとして楽しまれる方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
私は世代的に子供の頃、ミニ四駆が流行っていたので
コースに合わせてモーターやタイヤを取り替えたり、
速く走る為には軽量化が必要と肉抜きを行うなど
創意工夫で改造をおこなった遠い記憶が残っています。
ただ速いだけではなくバランスを考えないと完走出来ないので
成功と失敗を繰り返し、チャレンジしていたことが思い出されます。
「魔改造の夜」
インパクト大のタイトルに惹かれ何気なく観た番組に大きな衝撃を受けました。
「DVDプレーヤーボウリング」という競技をご存じでしょうか？
25m先10本のピンを狙ってDVDプレーヤーからディスクを飛ばしピンを倒す競技です。
意味が分からないですよね！
家庭用のDVDプレーヤーから出てきたディスクを自作した機械で
遠くに飛ばしピンに当てて倒すのですが、この番組の凄いところは参加チーム。
誰でも聞いたことがある世界的企業が大真面目に参加している点です。
企業の意地とプライドを背負っての真剣勝負！
結果も気になりましたが、一番興味を惹かれたのは
各企業が得意分野を生かしてのアプローチを考えて形にして、
何回ものチャレンジの中で得たデータを基に精度を高めていくプロセスです。
日本企業の開発力と勤勉さ、そして職人気質に感銘を受けました。
まさに、プロフェッショナル。
時計にも「魔改造」と呼ばれた歴史があったのはないでしょうか？
今では当たり前のそれぞれの時計の機構ですが、
時計の歴史を2世紀早めたと言われるブレゲをはじめ、
元祖ダイバーウォッチを誕生させたブランパン
現代のクロノグラフの原型を作ったブライトリング、
様々な機械時計の問題点をクリアしてマスタークロノメーターにたどり着いたオメガなど
幾多のブランドが実現不可能と言われる中でチャレンジを繰り返し
機械時計の礎を築いてきました。
これからも、機械時計の進化は歩みを止めることはないでしょう。
今後も発表される新作に進化の歩みを感じながら
機械時計の世界をぜひ、楽しまれて下さい。
新たなシーズンに新たな装いをいかがでしょうか？
時計そのものの改造は難しいですが、ベルトをかえての改造は大丈夫です！
ちょっとした改造は気持ちも高まりますよ。
本日のひと：松尾（日高本店プロショップ 勤務）
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