14秒の伝説

長らく雨の日が続いておりますが梅雨が明ければ夏！

南国宮崎が一年で最も輝くシーズンで、海・山・川へと大自然を

楽しみにキャンプの予定を立てられている方も多いでしょう。

最近は密かなブームで色々なキャンプグッズがテレビなどで紹介されたり

一人でキャンプをおこなう「ソロキャンプ」、手ぶらでキャンプリゾートが

楽しめる「グランピング」など楽しみ方が多様化しているようですが、

今も昔もキャンプの醍醐味は「星空」ではないでしょうか。

みんなでワイワイとBBQを囲みながら満天の星空を見上げ、

月明かりに照らされながら大自然を全身で感じる。

「STAY HOME」で疲れた心を開放してくれるでしょう。

月と最も関わりの深い時計といえば「ムーンウオッチ」

言わずと知れたオメガのスピードマスター　プロフェッショナル

今でも愛され続ける名機であり数々の伝説を残しています。

アポロ13号　

1969年　人類にとって偉大な1歩を刻んだアポロ11号の

翌年1970年4月11日　ジェームズ・ラベル、ブレッド・ヘイズ、

ジョン・スワイガートの3人を乗せたアポロ13号は月を目指して打ち上げられました。

11号、12号と月面着陸に成功しており、今回のミッションも成功を確信しての

打ち上げでしたが、地球を飛び立ち56時間を迎えるころに、なんの前触れもなく

突然、爆発音が襲いました。

爆発音の出どころは液体酸素タンク。

酸素が失われるということは、生命維持および

燃料電池による電力供給がストップすることを意味します。

月面着陸ミッションは一瞬にして生死をかけた地球への帰還ミッションへと変更され

月に降りる為の月着陸船が救命ボートとして使用されることとなりました。

問題は山積みで、救命ボートは2人乗りビニール袋や粘着テープで

何とか間に合わせましたが自動姿勢制御装置が働かない。

そこで14秒の伝説は生まれます。

正しい姿勢と角度で地球に向かうコースへ向かわないと帰還は不可能。

鍵となるのはエンジンの噴射時間を正確に計ることで頼りになるのは

スピードマスターのクロノグラフのみ。

必要なエンジン噴射時間は14秒。

少しでもズレると帰還の夢は断たれる。

緊張感の中、スピードマスターが宇宙で時を刻む。

結果はスピードマスターの時間は正しかった。

太平洋上に現れた彼らには絶対に忘れる事の出来ない14秒になったことでしょう。

トム・ハンクス主演で映画化されアカデミー賞で2部門の輝いた名作で

ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。

また、無事に帰還を果たした彼らにはシルバースヌーピーアワードが送られ、

節目の年にはスピードマスターにもスヌーピーモデルが発売され、

プレミアムモデルとして有名です。

2015年に発売されたシルバーモデルではスヌーピーの言葉が刻まれています。

「What could you do in 14seconds?（14秒で何が出来た？）」

あなたは14秒で何が出来ますか？

本日のひと：松尾（プロショップ勤務）

ウオッチコーディネーター（CWC）資格認定者

日本茶インストラクター

プロショップスタッフ唯一の県外出身（長崎）

時計の事で気になることがありましたら気軽に

お尋ね下さい。（お茶のお話しでも大丈夫）

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