ブレゲの発明 トゥールビヨン
本日は、高級時計ブランドがムーブメントの頂点に位置付けている
「トゥールビヨン」についてのお話です。
1801年6月26日アブラアン・ルイ・ブレゲは「トゥールビヨン」(渦)と呼ばれる
新しいタイプのレギュレータの特許を取得しました。
ブレゲのトゥールビヨンは常時回転する仕組みによって
重力の影響を打ち消すという新しい機構です。
アブラアン・ルイ・ブレゲは、重力が時計の規則的な動きを乱す敵であり、
時計が使われ際に時計の姿勢が変わるごとに歩度にばらつきが生じることを
観察しており、その解決策を研究していました。
この人間のあらゆる活動に付いてまわる重力の問題を解決するために、
時計の巨匠ブレゲは、脱進調速機全体(機械式時計の心臓部)を
回転式のゲージの中に収めて1分間に1回転させるというアイディアを思いつきました。
このようにすればすべての弱点が規則正しく繰り返されるので、
互いに補完される結果になるのです。
巧妙な原理に基づく機構でありながら、実際の生産は複雑を極めるものだったため
1801年の夏の時点ではトゥールビヨンは実用化とはほど遠いものでした。
最初の製品化にこぎ着けたのは1805年になってから。
ブレゲが存命中にはわずか35個しか販売されなかったそうです。
以降、彼の後継者たちがこの比類なき専門技術を継続する責任を負っていきます。
1980年代になって復活したトゥールビヨン付きの腕時計も、
現在はとても多くの時計メーカーで至高の複雑機械式時計として製造されています。
今年はトゥールビヨン発明から220年の記念の年。
1801年に特許を取得したトゥールビヨンが偉大な発明であり、
ブレゲの業績の中で伝説的な記念碑であることに変わりはありません。
当店でご覧いただけるトゥールビヨンを組み込んだ クラシックトゥールビヨン
5317PT129V6
PT
自動巻
価格￥16,434,000(税込)
本日のひと：プロショップの憂鬱な魚釣り師 砂田（日髙本店プロショップ 勤務）
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