Marie-Antoinette (1755-1793)
涼やかな風が吹き、秋らしい空が広がる季節となりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
秋と言えば、「芸術の秋」。
私は以前から楽しみにしていました、横浜美術館で開催されています
「マリー・アントワネット スタイル」展へ弾丸で行ってまいりました。

展示内容は「時代を超えて人々を魅了し続ける王妃のスタイル」を紹介しています。
ドレス、ジュエリー、家具調度品、絵画など約200点で構成されています。
クオリティー(シルクタフタ・ベルベット・サテンetc.)が明記されており、
どんな素材が使用されているのか、どんな仕様・縫製なのかが近くで見ることができ、
たいへん見応えがありました。

私が初めて遠い異国:フランスの王妃「マリー・アントワネット」を知ったのは、
9歳の頃だと記憶しています。
旧宮崎市民会館で、宝塚歌劇団「ベルサイユのばら」の公演に母が連れていってくれたとき、
その存在を知りました。今でもその煌びやかなドレスやジュエリー、
高貴で耀光な世界観に衝撃を受けたことをはっきりと覚えています。
そのとき、「あんな綺麗なお洋服が作りたいな」と強く思ったのが
ファッション・デザイナーを目指したきっかけだったと思います(母に感謝です)。

仕事でパリ滞在中は、ベルサイユ宮殿へ足を運んだり、
彼女についての本もたくさん読みました。
わずか14歳で祖国オーストリアを離れ、フランス王家へ嫁ぎましたが、
華やかな宮廷生活だけではありませんでした。
歴史上の人物は、ときに事実そのものではなく、
噂や風刺、政治的な宣伝によって記憶されます。
マリー・アントワネットが処刑されたコンコルド広場を通る際、
たくさんの車が猛スピードで交差する喧騒のなか、
ふと当時の様子に思いを馳せることもありました。

彼女が後世に遺した文化的・歴史的影響は今なお色濃く残っています。
例えば:ファッションと美意識の改革、自然派スタイル(プチ・トリアノンでの)、
フランス菓子の発展、香水・ジュエリーなど。

この写真のジュエリーは「Chaumet:ショーメ」作(1906年頃)、
ガーランドスタイル・ストマッカー(ダイヤモンド・サファイア・ゴールド・プラチナ)。
*ストマッカー(ドレスの胸元やウエスト中央部分を飾るための大型装飾品)
展示室の壁にはマリー・アントワネットが残したメッセージが書かれていました。
「Marie-Antoinette, February/March1793:“We have dreamt a pleasant dream, that is all. 」
(「みなで楽しい夢を見た、ただそれだけのこと」。 )
朝夕は冷え込んできましたので、温かい飲み物でホッと一息つきながら、
一瞬でも芸術に触れてみてはいかがでしょうか。
何か新しい発見がございましたら、今度、お話しくださると幸いです。
本日のひと:中森(日髙本店 勤務)
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