▪︎歴史
アーノルド&サン( ARNOLD & SON )は18世紀後半(1764年)に、イギリスの時計師ジョン・アーノルドによってつくられた時計工房がルーツ。
1736年にコーンウォールで生まれたジョン・アーノルドは、時計師の父から技術を学び、飛び抜けた才能により今日の機械式時計に通じる数多くの偉大な発明を成し遂げている。
◀︎ ジョン・アーノルド(1736〜1799)
その一つが、18世紀当時、大航海時代に7つの海を支配した大英帝国の繁栄を支えたマリンクロノメーター。
彼の発明した “No.36” は、世界で初めて「クロノメーター」と呼ばれたタイムピース。
アーノルド親子はクロノメーターの開発・改良に尽力し、ついに海上での経度を測定するという難題に成功。
海の上で正確な位置を知るためには、正確な秒計測が航海計時では非常に重要であったことから高精度のクロノメーターの大成功により、アーノルド&サンは英国王室海軍にマリンクロノメーターを提供する主要納入業者となるに至ります。
この最高精度を誇るマリンクロノメーターは、英国王室海軍だけにとどまらず、ジェームズ・クック艦長や、ジョン・フランクリン艦長といった著名な探検家たちの航海にも使われ、大英帝国の繁栄を支える発明となったのです。
さらにデテント脱進機、螺旋状のヒゲゼンマイ、オーバーコイル・ヒゲゼンマイといった偉大な発明もアーノルド&サンによるもの。現在は、スイスに本拠地をおき、トゥールビヨンをはじめとした独創的な複雑機構を開発・製造する少量生産の工房として知られています。
▪︎盟友ブレゲとの交流
ジョン・アーノルドは、アブラアン-ルイ・ブレゲとの親交が深かったことでも知られており、アーノルドからブレゲに贈られたスプリング・デテント脱進機は、その後ブレゲの偉大なる発明「トゥールビヨン」に一役買ったと言われています。ブレゲはアーノルドの技術を讃え、ブレゲ考案のトゥールビヨン機構をアーノルド製の時計に取り付けました。この時計は「アーノルド・ウォッチ」と呼ばれ、今も大英博物館に展示されています。
▪︎少量生産のマニュファクチュール
アーノルド&サンは、マニュファクチュールとしてあらゆる種類のムーブメント開発・製造技術を持っていることから、ひとつひとつのモデルに対して、新しいムーブメントを開発しています。
ARNOLD & SONのコレクション
『ロイヤルコレクション』
英国王ジョージ3世にその実力を認められたアーノルドは、王をはじめとする英国王室の人々のための時計を数多く製作しました。アーノルドが王室のために製作し多くの称賛を得た時計からインスピレーションを得た英国王室のエレガンスと洗練さを象徴したコレクション。
『インストルーメントコレクション』
ジョン・アーノルドとその息子ロジャーにより開発されたクロノメーターにインスピレーションを受けたコレクション。このコレクションのデザインの特徴として、時・分・文字盤がオフセンターに配置されているのが特徴となっている。
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