文字板

文字板には漆塗りだけではなく、“電気鋳造技術”を駆使して、複雑な凹凸や繊細な曲面を細かい部分まで形成することで、立体的な空間をつくり出しています。
『カンパノラ』は、2000年にデビューして以来、腕時計を単に時刻を知るだけのツールではなく、「時を愉しむ、日常を愉しむ、個性を愉しむ」をテーマに掲げ、先端技術や匠の技を活かした独創的なモデルを発表し、高い評価を得てきました。
イタリア南部のカンパニア地方に「NOLA」という町がありました。紀元5世紀頃、NOLAの町に鐘楼が建てられ、その鐘楼は「CAMPANOLA BELL」と名付けられました。
この「CAMPANOLA BELL」がミサの開始時刻を知らせたことで、世界で初めて時刻を知らせた鐘とされています。「CAMPANOLA」はこの「CAMPANOLA BELL」から名前を取り、マークは鐘楼の鐘を表現しています。

ガラスに遮られたわずかな空間に、無限の宇宙を閉じ込める。
「宙空の美」をデザインコンセプトに、サークル形状の五徳リングなど、パーツを組み合わせた多重構造を持ち、建築物のように立体的な表情を醸しだすデザインが特長です。
「宙空の美」は、文字板とガラス面の空間にある奥行きや立体感の表現。カンパノラ誕生の日から一貫して受け継がれているデザインの不文律であり、今では「宙空の美」がなければカンパノラではない、というユーザーも多く、広く認められるようになってきました。


文字板には漆塗りだけではなく、“電気鋳造技術”を駆使して、複雑な凹凸や繊細な曲面を細かい部分まで形成することで、立体的な空間をつくり出しています。

豊かな曲線美と鏡のように磨き上げられたケースこそが、カンパノラコレクションの特長。
職人の技をもってしても、一日の製作数はわずかに5個といわれています。

美しさと優れた視認性を高い水準で調和させた、カンパノラのデザイン針。
1本1本スタッフの手を加え、鏡面をより美しくするために針の表面を削ぎ落とし、より光沢のある美しい針に仕上げます。

立体的な文字板表現に欠かせないのが五徳リング。見返しリングやインデックスの内側に固定されており、その上を針が通過することも計算に入れた、立体感の象徴ともいえるパーツです。
多軸文字板や漆文字板の良さを相殺することなく、圧倒的な存在感を放つ五徳リングは、「宙空の美」を表現するカンパノラのシンボル。時代が変わっても受け継がれていく大切なDNAです。
ひとつひとつ手作りの文字板は、ひとつとして同じものがありません。
文字板に下塗りをした後、乾く前に大麦などの種を蒔いていきます。


種を蒔くことによってクレーターのような状態になります。その後、種をはがすことで下地に輪っかのような模様が出ます。


金粉を蒔き、乾燥後、炭で磨きます。


見返しリングも同様です。絢爛な雰囲気に仕上がります。


漆地に手作業で、1枚1枚切り貝をちりばめます。






丹念に磨き上げた文字板と見返しリングの螺鈿は、ひとつとして同じ表情がありません。