THE PRIDE OF JAPAN
20世紀初めから自社での腕時計作りを始め、より高品質、より高精度を追求する中で時計製造技術・技能を磨いてきたセイコーは、1960年の初代グランドセイコー等を経て1969年にはグランドセイコーV.F.A.を発売し、現在でも機械式時計の限界と言われる月差±60秒という究極の高精度を実現しました。名実ともに世界の頂点を極めた機械式グランドセイコーは、年差クオーツでブランド再開してから10年後の1998年、完全新設計ムーブメントを搭載して復活を果たしました。
グランドセイコーは誕生以来、「見やすいこと」「使いやすいこと」そして「長く使い続けられること」という真の実用時計が備えるべき基本理念を掲げ続け、「より良い腕時計を提供したい」という作り手の純粋な思いと努力により着実に進化してきました。そして2004年に、機械式時計と同様にぜんまいのほどける力で駆動しながら、水晶振動子によって精度を制御する世界唯一の機構「スプリングドライブ」が、27年もの開発期間を経てグランドセイコーに搭載されました。「スプリングドライブ」も、最高の実用時計を目指して挑戦を続けるグランドセイコーの思想を具現化する機構なのです。
「高精度を実現した機械式時計」であり、「電池もモーターも使用しないクオーツ式時計」
スプリングドライブとは、機械式時計とクオーツ式時計のメカニズムを融合することで、電池も充電池も搭載せず、クオーツ並の高精度“平均月差±15秒(日差±1秒相当)”を実現した、ハイブリット型の新機構です。そのメカニズムは、機械式時計に用いられるぜんまいを動力源とし、ローターの回転運動を電気エネルギーに変換して、そのわずかな発電でクオーツ式時計に用いられるICと水晶振動子を駆動します。
72時間
グランドセイコーのために生まれた9R自動巻スプリングドライブムーブメントは、精度だけでなく抜群の巻上効率も誇る。世界の名だたる自動巻の機械式ムーブメントを凌ぐ能力で、72時間駆動するためのエネルギーをぜんまいに蓄えることができるのだ。ムーブメントの開発からそれらを構成するパーツの製造までを自ら手がけるマニュファクチュールでなければ、実現できないことがある。
もっとも進化したぜんまい駆動。
機械式時計と同じようにぜんまいのほどける力を動力源とし、水晶振動子によって精度を制御。電池も充電池も使わずに、クオーツ式と同等の高精度を達成する。このアイデアを実現するために20年以上の時間が必要だった。例えば、極限まで要求された歯車の加工精度をはじめ、エネルギーの伝達効率を徹底的に追求することではじめて、当初は不可能とされていた技術的なハードルをクリアすることに成功したのだ。
究極の滑らかさ。
スプリングドライブの特徴のひとつ、究極のスイープ運針。機械式時計の秒針も一秒を6、8、10などに細かく分割して刻むが、スプリングドライブの秒針の動きの滑らかさはその比ではない。自然の時間を「刻む」のではなく、時間の流れをそのままに表現する。他の機構とは一線を画すスプリングドライブ独特の個性といえる。
独創の機構。
香箱という名のケースに収められたぜんまいを動力源として、歯車から歯車に力を伝え、針を回転させるという点では、機械式とまったく同じだが、機械式時計にはがんぎ車・アンクル・てんぷという脱進・調速機構がある。一方スプリングドライブは、7番目にあたるローターが1秒間に8回転し、そこで発生するごくわずかな電気エネルギーで、水晶振動子を発動させ高精度を実現する。
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